伊坂幸太郎「チルドレン」★★★★★
雰囲気や登場人物の人間関係はなんとなく「砂漠」に似ていて、キャラも立っている。陣内君も、永瀬君も、いいねえ。特に、行動は無茶苦茶だけど、いうことは正論で結果オーライになってしまう陣内君のキャラは秀逸。陣内君のことを周囲の人間が語るというスタイルで、陣内君自体の語りはないが、それがまたキャラを引き立たせている。「英語のチャイルドは複数になるとチルドレンになる。別物になるんだよ」とか、人間の真理をまるごと言い尽くしそうなキレのある惹句が随所に出てきて、なるほどと納得しながら読んでいくのが、伊坂作品の醍醐味の一つ。謎解きもふんだんに盛り込まれているから、最後まで飽きさせない。
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